スタッフが着用したのは、アディダスフットボールから登場した注目のNEWモデル『エース 17.1-ジャパン プライムニット HG』、『エース 17.2-ジャパン プライムメッシュ HG』、『コパ 17.1-ジャパン HG』と豪華なラインナップ。
今回も着用前にアディダス ジャパン株式会社の山口智久氏からシューズについての説明を受けて、その後3つのスパイクを毛足短めの人工芝ピッチにて体感。
スタッフそれぞれが個人的主観で思いのままに意見・感想を述べているので、ぜひシューズ選びの参考にしてください。
【 エース17.1 】※28.5cm着用
履き心地、フィット感、アンクル部が16.1より良くなって蹴りやすかった。アウトソールもグリップ良し、突き上げなしで良かった。近代スパイクの中ではおすすめの一品。
【 エース17.2 】※28.5cm着用
16.2より良くなっているがカカトのホールド感がまだ足りない、まだ良くなりそう。43本スタッドは安定性が増して良いと思う。
【 コパ17.1 】※28.5cm着用
履き心地、フィット感、ホールド感と全て良し。私の好みで最高。コンプレッションシュータンバンドによるフィット感の追求を体感した。
【 エース17.1 】※24.5cm着用
ソールは突き上げ感もなく軽量でプレーしやすい。アッパーに少し硬さを感じたが、プレーすれば馴染む。最小の24.5cmでも少しゆとりがあり、カカトずれも気になった。
【 エース17.2 】※24.5cm着用
甲のフィット感はトップモデルより良いが、それでも若干ゆとりがある。ソールの形状はプレー中の動作がスムーズに行えてかなり好み。
【 コパ17.1 】※24.5cm着用
アッパーの柔らかさと足馴染みは抜群。突き上げ感もなく、軽量でプレーしやすかった。エースにも共通するがカラーリングがたまらない。
【 エース17.1 】※27.0cm着用
前足部のボールタッチ感、改良されたソックスのフィット感が良かった。スプリントフレームソールによる軽量化は個人的にそこまで大きく感じなかった。
【 エース17.2 】※27.0cm着用
トップモデルでも感じたが履き心地は少しタイトな印象で足裏の疲労感があった。ボールを足裏で扱うときに安定している。
【 コパ17.1 】※27.0cm着用
履き心地・フィット感はとても良かった。ダブルヒールカウンターはブレずに安定していた。中足部の締め付け具合も良かった。
【 エース17.1 】※25.0cm着用
足首も含めてフィット感は16.1より向上したが、カカトのずれが気になった。手で持った時よりもプレーするとさらに軽さを感じられたソールは突き上げ感もなく良好。
【 エース17.2 】※25.0cm着用
フィット感やカカトのずれはトップモデルと同様。幅はこちらの方が細く感じた。ボールタッチ感はトップモデルよりこちらの方が好み。
【 コパ17.1 】※25.0cm着用
新感覚のスパイク。足に馴染んでくるのでピッタリサイズの購入をおすすめ。突き上げ感もなかった。コンプレッションシュータンバンドの良さを多くの方に伝えていきたい。
【 エース17.1 】※26.5cm着用
アッパーのフィット感と足首の締め付けが16.1に比べて良くなっている。スプリントフレームソールへの変更についても違和感なくプレーできた。
【 エース17.2 】※26.5cm着用
アッパーはトップモデル同様に良くなっていたが、プレー中にカカトがずれるのが気になった。トータルコントロールスタッドは問題なし。
【 コパ17.1 】※26.5cm着用
カンガルー革の良さを十分に感じた。ダブルヒールカウンターのおかげもありカカトずれはなかった。土踏まずもしっかり固定されて吸い込まれるような履き心地だった。
【 エース17.1 】※25.0cm着用
履き心地が良く、ほどよい締め付け感だった。ソックスと足の一体感はおすすめ。スタッドの引っかかりも良かった。
【 エース17.2 】※25.0cm着用
カカトがずれてフィット感は17.1ほど良くない。アッパーの硬さのせいか疲労感も大きかった。人工芝だったが43本のスタッドは少し滑りやすかった。
【 コパ17.1 】※25.0cm着用
今回、一番精度良くボールを蹴れたのがこのモデルだった。シュータン、カカトがずれないのでフィット感も良い。アウトソールは突き上げもなく安定している。
【 エース17.1 】※26.0cm着用
アッパーは前回よりグレードを増した印象で伸縮性もあり柔らかい。前足部は若干タイトに感じる。アッパーと足首周りの一体感は増している。やや突き上げ感があった。
【 エース17.2 】※26.0cm着用
ニットに比べると伸縮性は劣るが16.2よりも履きやすくなった。ソックス一体型スパイクは履くまではストレスに感じるかもしれないが、プレーして得られる優れたフィット感や素足感覚を知ってもらいたい。
【 コパ17.1 】※26.0cm着用
安定感が抜群でコンプレッションシュータンバンドによる中足部のホールド感は素晴らしい。このadidasらしさを踏襲したモデルは今後なくてはならない存在になると感じさせられた。
【 エース17.1 】※26.5cm着用
何とか着用することができたが、かなりオーバーサイズでようやく着用したので、プレーには向いていない。以前のモデルより50g軽くなっているのは実感できたが、幅広や甲高のプレーヤーはかなり苦戦しそう。
【 エース17.2 】※27.0cm着用
オーバーサイズで何とか着用可能だった。トップモデル同様に残念ながら私の足型には合っていない。
【 コパ17.1 】※26.0cm着用
サイズ選びにも困らず、ダブルヒールカウンターによってカカトのずれも感じず良かった。ボールタッチも素足感覚で、アウトソールはグリップが効いて突き上げもなく良好。シュータン先端部に少し圧迫感があった。
【 エース17.1 】※25.0cm着用
つま先、甲まわりにゆとりがある。足首にかなり厚みのあるソックス+タイツを着用して、ようやく足首まわりにホールド感を得たので細身の人は要注意。ソールの変更によってプレーしやすさが向上した。
【 エース17.2 】※25.0cm着用
つま先にゆとりがある。甲周りはトップモデルよりフィット感が増した。足裏(親指~小指の付け根)が少し痛み、カカトずれもあった。
【 コパ17.1 】※25.0cm着用
天然皮革にこだわる方にぜひ履いてほしい。ピッタリ24.5cmで履いても足に馴染んできそう。中足部のフィット感、カカトの安定性は抜群でプレー中も安定している。好みでシュータンを折り返してもかっこいい。
アディダス ジャパン株式会社の山口智久氏と、シューフィッターの藤丸容一。すでにお馴染みとなった2人の対談に、今回はフットウェア商品戦略責任者の谷口和也が初参加。
リニューアルしたACE17(エース17)、話題のCOPA17(コパ17)について、3人が熱く語っています。
藤丸:まずはエースからお話しを伺いますが、NEWモデルとして生まれ変わって以前よりも格段に進化していることに驚きました。
山口氏:これまではアッパー皮革に人工と天然のバリエーションがあったのに対して、今回はエースのコンセプトに最も適した『プライムニット』素材のみの展開とし、我々が考えるボールコントロールにとってベストオブベストなアッパーの開発に踏み切り、エースをより多くの方に履いていただきコントロール精度の向上を目指してほしいというメッセージを込めました。
藤丸:高校生年代のプレーヤーには、これまで以上に大きな影響がありそうですね。
山口氏:価格面も含め特に高校生年代のトッププレーヤーを中心に、より受け入れられるであろうと自負しております。
藤丸:スパイクについてですが、これまでシューレースがなくてもプレーできるサッカースパイクを販売するなど、カカトずれを含めて脱げにくいフィッティングを追求されてきたと思いますが、フィッティング面では今回どういったところにこだわりましたか?
山口氏:生まれ変わったエースには、他のシリーズにも使われている『ネオジャパニーズマイクロフィットラスト』という足型を搭載しており、丸みを帯びたカカトの形に合わせたシューズの形状を成すことでフィット性を追求しています。さらにアウトソール一体型のエクスターナルヒールカウンターによって外側からしっかりカカトを固定できます。
藤丸:なるほど。
山口氏:その安定したベースに加えて『コンプレッションフィットソックス』が足首周囲をしっかりサポートします。つま先から足首まで覆うことは構造上においてもプレーヤーの心理面においても良い影響を与えると考えています。
谷口:スプリントフレームソールは新たに登場するコパにも搭載されていますが、ユーザーからの評判は良いですか?
山口氏:今までのところ総じて評判は良いですね。アウトソールに求められている要素として、最近はスタッド単体ではなくてアウトソール全体の軽さや硬さ、バランスであったり、見た目の高級感なども求められています。
谷口:そうなんですね。
山口氏:もともとスプリントフレームソールのはじまりはスピードコンセプトなので軽量性に優れていますが、それだけではなく現代サッカーに求められる運動量やインテンシティにも対応すべく、スタッドの形状はシンプルな丸型をベースに、角度によってエッジをつけグリップ性も発揮できる設計にしています。これまで培ってきた360°方向にバランスが取れている丸型スタッドの良さと、エッジによって得られるスタッドの引っかかりの良さが上手く融合しています。最先端のフィッティングモデルといった意味でも非常にマッチするので、それらを踏まえてエースのみならず新たに誕生したコパ17にもスプリントフレームソールを搭載したということです。
藤丸:スパイク内側にもこだわりはありますか?
山口氏:基本的にエースのアッパー素材はニットなんですけど、ニットの生地だけでは柔らかくて伸縮しすぎてしまい、プレーに耐え得る強度と安定性が保てません。そのため裏面の素材には保形性に長けた硬めの素材を使っています。さらにアッパー表面には部位によって凹凸の異なるコーティング加工も施すことで、適切なボールグリップやコントロールを追求しています。
谷口:前作のプライムニットと比べると今回の方が少し硬さを感じたんですが、実際に履いてプレーしてみると足にも馴染むし、違和感もなく絶妙のバランスでした。
山口氏:そういった意見を聞くと“実際にプレーしてボールを蹴ること”がいかに重要かということを再認識しますね。スパイクを履いただけの状態と実際にプレーするのとでは印象はガラッと変わります。最初は履きづらいと感じたスパイクでも、プレーしてみたらフィット感がとっても良かったということが多くあります。もちろん、その逆もあるので足に合ったスパイクを見極めるためにも、実際に試し履きと試し蹴りをしてから購入できる環境があればスパイク選びの精度も上がると思います。
谷口:そうですね。全てのお客様にそういう場を提供するのは難しいですが、私たちが実際にプレーして感じたことをなるべく多くの方にお伝えすることで、スパイク選びの手助けができると思っているので、そこの役割は私たちがしっかり担っていきます。
藤丸:今回のエース、コパはめちゃくちゃ蹴りやすかったです!
谷口:最後にエースとコパそれぞれご購入を検討している方々に対して、山口さんから熱いメッセージをお願いします。
山口氏:エースは言葉通りチームのエース的プレーヤーをイメージして作っているので、往年の名選手のようにトラップもパスもドリブルもシュートも全てにおいてボールを扱わせたら№1といったプレーヤーのために表面の凹凸や足首のコンプレッションを搭載しており、ボールコントロールでは誰にも負けない、負けたくない、といったプレーヤーに是非とも履いていただきたいです。
谷口:はい。
山口氏:コパは万能性やバランスを意識し、ボールを止める・蹴るといった基本技術の精度を向上させつつ、ボールタッチ以外の基本動作も適切な動きや回数を積み重ねられる、いわばフットボールプレーヤーに求められる当たり前の要素を当たり前に且つハイレベルで行い続ける、そういうプレーヤーに選んでいただきたいです。それと、とにかく徹底してフィッティングにこだわっているモデルなので、買うか買わないかはさておきまずは一人でも多くのプレーヤーに是非足入れしていただきたいです。
谷口:そうですね。
山口氏:そしてショップスタッフの皆様これは是非お願いしたいのですが、コパというシューズの『コンプレッションシュータンバンド』や『ダブルヒールカウンター』といった機能が語っている通り、フィッティングにおいて大切なのは前足部だけでなく、中足部やカカトも含めた足全体で足に合うということが何より大事です。それを一人でも多くのプレーヤーに直接伝えてほしいです。
谷口:わかりました。実際にプレーしてみて、個人的に欲しいと思ったのでより伝えやすいです。
山口氏:それによってより多くのプレーヤーに満足してもらえればなお嬉しいです。あと、エースやコパの発売日である11月25日は私の誕生日ですので、プレゼント代わりに一足でも多く拡販していただければ幸いです(笑)
(---3人で大笑い---)
谷口:山口さんのためにも頑張ります!(笑)
山口氏:よろしくお願いします!
全員:ありがとうございました。
【対談パートナー】
アディダス ジャパン株式会社
山口智久氏